Overture


嘘つき

「君のことなんかどうでもいい」
「いつも通り元気だよ」
「いい、いらない」
「怖いものなんて何一つないよ」
「誰が泣くか」
「全部わかってたよ」
「一人が好きだから」
「死んでしまいたい」
「大っ嫌い」
「許さない、って言った」

「感動しちゃったよ」
「君がいてくれないと寂しくて死んじゃう」
「君みたいな優しい人間になりたいな」
「これから言うことだけは本当だから」
「嘘なんて吐いてないって」
「バカみたいに滑稽で、笑えるよ」
「明日はきっと晴れるよ」
「全部嘘、全部偽物」
「後悔なんかしてない」
「空耳じゃない?」



弱い君が吐く嘘、汚い僕が吐く嘘