Overture


701-800

701-710
仕舞った場所を忘れてしまったようだ
それで君の気が済むのなら
謝ったって許さない
戻ってくると、約束して
優しさの結晶
装う
数字の羅列
進む針
あり得ないことだと高を括っていた
ある夏の日の昼下がり

711-720
流れる雲の速度に追い付けると思っていた
切り捨てた夢にも意味をあげる
一分ごとに時計を確認
風になびく髪
幻影を掴む
ただひとつのことだけを考えていられたらよかったのに
微睡む午後三時半
影を踏む
おまじないを掛けてあげる
一緒に探そう

721-730
ドアを叩く
赤ん坊の泣き声
掌で包み込むように
信じていない神様に祈る
一分一秒が惜しい
こころの値段
積み木の城
蠢く闇
どこへでもいけると思った
羽根が生えたら

731-740
重なる岐路
同じ場所へ帰り着くと信じてる
君が笑うと世界も華やぐ
大嫌いで大好きな君へ
無神論者の戯言
帰りを待ってます
夏の終わりの夕暮れ
念入りに手を洗う
曇った視界
文句ばかり

741-750
もう歩けない
幸せになりたかった
過去形
愛しいと思える人生
13日の金曜日
決めつけはよくない
雲の切れ間
蝶が私だったのか、私が蝶だったのか
鎖はいる?
取捨選択を迫られる

751-760
黒か白か灰色か
間違いを証明してみせよ
唾を吐き付ける
地獄の業火に焼かれて
骨も残らない
いつぞやの約束
1と0
命はいくつあれば足りるのか
穴の開いたバケツ
二人いるから二倍

761-770
それが少しだけ、悲しい
夜の闇は濃くなるばかり
最期の望み
単純な計算
ケアレスミス
壊してしまうのが怖くて
堕ちる音がした
片方ずつ持って
陽にかざす掌
よごれは落ちない

771-780
「がんばる」って、それだけじゃダメなんだろうけど
冷めきったスープ
水泡に帰す
泡沫のごとく
窓際の席
張り巡らされたテープ
防戦一方
攻防戦の果て
囁く大気
秘密を教えてあげる

781-790
恋情など捨ててしまえ
愛しい熱
掌と掌を合わせて
非現実的な出会い
二つを比較しなさい
タイムリミットまで残り3分
心地よかった、離したくなかった
切り離されたトカゲのしっぽ
悪い魔女の呪い
喉を切り裂く

791-800
愛のつく言葉を探してみました
所詮は欠陥だらけの二流品
頭脳明晰、眉目秀麗、運動神経抜群、人当たり良し
ロボット≠人間
隠れる場所はもうない
案の定、そこにはなにも無かった
文句ばかりを並べ立てる
それは私の所為なの?
相応しくない、ただそれだけのこと
過去、現在、未来をつなぐ