Overture


501-600

501-510
まるで石のよう
重なる色
エンドレスララバイ
見えない君の顔
ぐいぐい引っ張られる腕
そんなの本当はただの建前に過ぎない
人の不幸を願う私は醜いでしょう?
影には境界などなく
隣を歩く
理解したくないの

511-520
ものわかりのいいお人形
頷くだけなら誰でもできる
本物を探してた
あと何回君に会えるのかな
その瞳に私は映っていますか
だってそんなのつまらないじゃないか!
時間が止まる
熱く照り付ける太陽
親指ひとつで気持ちを綴る
スローモーションに流れる

521-530
分離していく
完全に遅刻だ
悪い人にはなりきれない
やんわりと突き放された
曖昧さにすがってきた
一寸先も見えません
見てはいけなかったのに
早く忘れたかった
すべての感覚を封じる
こんなことは望んでいなかった

531-540
余韻すら残すことを許さない
見極めなさい、心で
近すぎて逆に見えにくい
わざとだよ
決して目を逸らすな
仮定の話をしようか
喉から手が出るほど、欲しい
どうして届かないの?
きみがきれいだから
砂利道を進む

541-550
異国の言葉で愛を囁く
なんの意思も見られない
君がこの穴を埋めてくれるの?
生きながら死んでいる
毎日は繰り返し
怖くなんか、ない
はじめから誰も信じていなかった
わからないことだらけだけど
私は恋する女の子
捨てられた猫のような

551-560
同じ場所にキスを落とす
恋をしたら楽になれる?
愛していると思っていただけだった
さあ、耳を澄ましてごらん
私と私が矛盾する
全部ちょうだい
無理なんて言わないでよ
感度は鋭さを増して
名前をあげる
ここにいた証

561-570
鼓動を飲み込む
回り回って振り出しに
悪を滅ぼす
贈り物です
ことばの海から拾い上げる
ペダルを踏みしめる
いつも傍に、いた
傷付けてばかりで、ごめん
言いたい言葉はいつだってあるのに
そろそろ、動き出さなければいけない

571-580
両耳から流れ込んでくるメロディー
嘘つきな君を暴いてあげる
離れぬように、逃がさぬように
捕らえた
口内に広がる甘い、
灰色の空
もやもやぐるぐる
その瞳に刻み付ける
流れ出た赤い液体は確かに生を感じさせた
信号待ち

581-590
横断歩道のこっち側とそっち側
隔てられた空間
往々にして起こり得る
知らないふりをする君のいじらしさ
むせかえるほどの甘い香り
君にあげる花を摘む
髪の一本から爪先まで
隠し事はありませんか?
難しいことだらけだよ
慰めを必要としていた

591-600
無い物ねだりってよく言われる
戦場の最中に飛び出す
優しい君の真似をしてみた
この熱で忘れさせてあげる
惑わせるには十分
嘘つきな笑い方
本当は見破ってほしかったの
心と心を惹き合うもの
ほら、つまりこういうこと
夢の中で君は