Overture


001-100

1-10
雨の日の散歩
月に手を伸ばす
白い指先が紅く染まるとき
嗚呼、この世に希望などなかった
桜によく似たアーモンドの花
愛情を知らずに育った子供とその行方
合言葉は、「     」
相席いいですか?
落ちてきた幸せを拾うも拾わないも君の自由
失恋エレジー (哀歌)

11-20
青い鳥がいなくたって幸せになって見せるわ
赤と紅と朱
どこだってなんだって
君の言葉すべて
流れる景色は目で追いきれない
赤信号だって余裕を持って渡ってやるさ
できることなら赤ペンで物語を修正したかったけど
君のために、とつければ何でも許されると思ってた
逢いたくて追いかけた。会いたくなくて逃げた。
悪役は慣れてるから

21-30
味わい深いブルー
アスファルトのせいで雨降っても地固まらない
ひび割れたコンクリートと錆びた鉄骨
カラフルだと思わなければやっていけなかった
踊るよ、音楽が流れている間は
斜め後ろの視線に気付かぬふりをする
お任せアラカルト (お好み料理)
混ざり合う黒と白
当たり障りのない人間関係の行く先
呆気ない最後に不釣り合いな

31-40
無機質な声の、乱れた瞬間
貴方は言ったのです、さようなら、と
崩れ落ちる、なにもかも
掴んだ手を離すのは、わかってるよ、君からだって
重なる溜め息にときめいたり
俯く顔に手を伸した
私のためのあなた以外は、なにもいらない
忘れる瞬間は鮮やかに
告げることはないでしょう
その顔が絶望で歪むとき

41-50
このままじゃ、一歩も踏み込めない
振り返ってはいけないよ、囚われてしまうから
アフロディテ自身は恋できなかったんじゃないかな
済し崩しのアヴェマリア
穴だらけの雨傘は、それでも意味がある
アマチュアだからって嘗めてもらっては困る
天の邪鬼は脳内変換
雨が上がったって傍にいるよ
君の危うい行動と言葉、そして僕の誠意
操り人形だって自分で糸を切って動き出すさ

51-60
急接近アラーム
現人神(あらひとがみ)に逢った
ありふれた人生こそ最上で最良
或る女が居た
有り難う、さよふなら
果て、はどこまでいけば辿り着けるだろう
無くても生きていけるけれど
「有り難迷惑なのよ」
狡猾、そんなあなたが嫌いで、そんなあなたを愛してる
心地よく響くアルトの音色

61-70
白に染まる世界
君に逢った
在りし心
淋しかった、
別れは唐突、ならば出会いもまた唐突
ありがちな話よ、ね
いつの間にか当たり前になっていた
探し物は見つかりましたか?
反芻する
夏の風吹き抜ける

71-80
人形は心臓も止まっているのだろう
君を見つけるよ
アルファベットの最初の文字はa、最後の文字はt
転ばぬように気をつけて、アレグロ (速く)
怯える君を嘲笑ってた
大丈夫だよ、怖くないよ
温もりが手放せない
溶ける境界線消える白線
踏み込まないのか、踏み込めないのか
君に触れるのが怖い

81-90
「少年よ、大志を抱け」と声が聞こえた
私を動けなくさせるだけの靴なら脱ぎ捨てて
アンプに繋いで楽器を鳴らして
「いっそ殺してしまいたかった」
笑顔と得意の話術で煙に巻く
優しさは毒、だから近寄せないで
言い訳なんて男らしくないことしないで
ここにいる、よ、ずっと
アンバランスな形も見慣れればそれが自然体
ひとつだけ選んで

91-100
言いなりだなんて冗談じゃない
覚えていてね、最期まで
いけ好かない、とは奴のこと
傷ついた奴が偉いのか、傷つかなかった奴が悪いのか
着飾るためだけの服はもういらない
Take care of the Yellow
繰り返し叫ばれる名前
追い越したくて、追いかけてた
なにもかもが、冷たさを帯びて
きっと、それだけだった、