Overture


強がり

はね除けられた言葉たち
徹底された防御壁
知りたくて、近付きたくて
今のもいつもの強がりなのか
心配だと言ったら君は顔をしかめた
笑う口元揺れる瞳
助けてと確かに聞こえた
拒絶する理性、求める本能
きっと君はそんな自分が嫌いなんだろう
君の心の一歩内側

涙は見せず
背筋はまっすぐ
弱音は言わない
甘えるなと戒めて
大丈夫と言い聞かせる
時々そんな自分を馬鹿らしく思う
不安は全部引き出しの奥に
無意識に伸ばした手を引っ込める
助けを呼びたくなる口を閉じる
だけど君に触れてしまえば、全部台無し